貿易実務は、商品、代金、書類と情報(届出 の流れが同時並行で動くため、この3つの流れを押さえておくことが重要です。

商品の流れ:輸出者の商品送り出しから、輸入者が引き取るまでの貨物運送の流れ|代金の流れ:金融機関を通じた代金決済の流れ|書類と情報(届出)の流れ:通関(海貨)業者、税関、船会社への、申告・書類の流れ

特に、通関業者・税関など様々な関係者が絡む、書類・情報の流れは複雑ですので、それぞれの関係者の役割を理解することが大切です。

輸出における書類と情報および貨物の流れ

1.契約締結→2.船積依頼書→3.保税地域へ→4.輸出申告書|5.輸出許可書|6.船積|7.船荷証券→8.船荷書類→9.荷為替手形
誰が 何をする備考
輸出入の当事者1契約を締結する 
輸出者2輸出者は海運・通関業者に貨物の通関および船積みを依頼(船積依頼書) 
3輸出貨物を保税地域に運ぶ 
海運・通関業者4海運・通関業者は、船積依頼書に基づいて税関に輸出申告を行うオンライン処理が主流です。
税関5税関は必要に応じて書類審査、現物検査を行い、輸出許可を出す
船会社6船積を行う 
船会社7船荷証券を発行し、海運・通関業者に渡す 
海運・通関業者8輸出許可書、船荷証券を含む船積書類を輸出者に届ける 
輸出者9為替手形に船積書類を添えた荷為替手形を銀行に提示し、決済する